【放課後のちいさな芸術家】 今年もWS企画がスタートしました!

こんにちは。村上です。

夏季合宿企画の〆切も残すところあと1日と迫っていますが、
今日は先週末に始まった通年WS「放課後のちいさな芸術家」の第1回WSの様子をお伝えします。

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この企画は今年で2年目、昨年は西和賀町内の湯田小学校の学童の子ども達と一緒に活動していました。
昨年5月から2ヶ月に一回、山形や東京から来る美大生と一緒に学童にお邪魔してペーパークラフトのカバンと名刺、カラフルなモザイクキャンドルなど
毎回の活動で一人一つずつ作品を作り、今年2月に開催されたギンガクの冬期企画「ギンガクノフユ」の中で作品の展示会をおこないました。


今年は湯田小学校学童から西和賀高校に活動の場所を移して美術部の生徒たちとのワークショップ。

美術部員たちとの相談の結果、今年は美大生と美術部とで短編アニメーションを制作します!


6/22の今年度初めてのWS当日は
東北芸術工科大学の卒業生でアニメーションを制作していた高森萌未さん
筑波大学の学生で夏冬の合宿期間中には毎日一本映像作品を作ってしまう及川和也くん
このとても心強い講師陣と地域おこし協力隊の森・村上の4人で進行していきました。


まずは高森さんの卒業制作のアニメーションや、及川君が作っているギンガクのダイジェスト映像を見ながら、講師陣と美術部員それぞれ自己紹介です。


自己紹介を終えたらいよいよワークショップスタートです。
まずは美術部のみんなに「アニメ」という言葉から連想するものを書き出してもらいました。
高校生がどんなイメージを持っているのかを知るためのブレーンストーミングです。
「たくさん出て来て嬉しい」と高森さん。



次にアニメーションが動いて見えるのはどうしてなのか、アニメの原理についての解説を高森さんがしてくれました。
残像効果とストロボ効果、それぞれの説明をしたあと高校生に体験にしてもらうためにソーマトロープという道具を作ってみました。



これは美術部の顧問である菊地先生が持って来てくれたゾートロープ。
他の部活動で作ったものを借りて来てくれました。高校生も興味津々のご様子。


原理についてを説明を終えたら次はアニメがどんな形から始まって進化してきたのか、アニメーションの歩みを見てみました。
アニメと映画の原点はどちらも同じところから始まっていることや、アニメが見せ物として当時は楽しまれていたこと、ディズニーの白雪姫が物語や音楽のついた初めての長編作品だったことを映像を見てもらいながら説明していきました。

原理や歴史についてを確認したところで、現在どんなアニメが作られているのかいくつかの参考作品を見てみました。
手描きの線で描かれている作品、音楽を聴いたイメージからできた作品、それを一人で作っているのか、チームとして作っているのか、
様々な手法で作られている作品に高校生も見入っています。


さて、ここからはいよいよアニメを作っていく作業です。
アニメの元になるストーリーをみんなで一緒に考えていきます。
「高校」というお題で、どんな人物が出てくるか、舞台になる学校はどんなところかをどんどん書き出していきます。

出て来た単語を今度は起承転結に合わせて組み合わせていきます。


この作業がなかなか難しく、とりあえずのストーリーは出来たものの作品に使うかはとりあえず保留。
次のワークショップまでの宿題ということになりました。


今回のワークショップの様子を岩手めんこいテレビの「西和賀ほっとだより」(毎週日曜11:45〜11:50)で取材していただきました。当日の活動の様子をご覧頂けます。
放送日は6/29(今日です!)西和賀町の皆さん、岩手にお住まいの方は是非ご覧ください。

今回のワークショップを終えて、反省することがたくさんでてきました。
参考作品を見せたのは良いけれど、どんなアニメを作りたいかを高校生に聞いていなかったり、
体験するための道具を作るのはいいけど、それがワークショップのどの部分につながってくるのか。
課題はたくさんありますが、これからの活動に向けてもっとしっかり準備しなきゃいけないと感じています。

1年間をかけて高校生と短編アニメを作っていく上でまだまだ今はスタート地点です。
これからもワークショップの様子や活動の経過をブログで更新していきますので、
今後も「放課後のちいさな芸術家」の活動にご注目ください!