ギンガクノフユが終わりました

おかげさまでギンガク2013年度冬季企画「ギンガクノフユ」が無事終了しました。
今回もおなじみ岩手日日さんが記事を書いてくれました
いつもありがとうございます。

今回はというか今回も、いろいろなアクシデントに見舞われた合宿となりましたが、何とか無事に終えることができました。
ご来場くださった方々や応援してくださった方々、そして町内スタッフや参加者のみんな、どうもありがとうございました。


まだまだ課題も多く、あるいは回を重ねることで課題となってきたこともありますが、ギンガクはこれからも続いていきます。
これからどうなるのかは分かりませんが、何かをやりたいと言ったひとがそれを実現できる事業であり続けなくてはいけないと思っています。
その場合はもちろん地域社会にとってのメリットや参加する人たちにとってのメリットを考慮しなくてはならないわけですが、その考慮が「やりたいこと」にとっても有益になるようなかたちを探っていくことが我々のミッションだと感じています。
そうでなければやる意味がないと言ってもいいくらいです。



運営している側が言うのもなんですが、あらためて、ギンガクというのはとてもユニークな事業です。

ギンガクは「町にあるホールを使って演劇の合宿をするというのはどうか」という提案に「それいいですね」と乗っかった学生がいたという、ただそれだけの話からスタートしました。
本当にただそれだけです。

「劇場とどこかの大学が提携して滞在制作をしている」とか「実績のあるプロデューサーやディレクターを町が雇って仕掛けている」とか「いろんなところから助成金をもらって運営予算を組んでいる」とか、普通なら実現のために必要とされそうなそういう条件を満たしていません。
だから「どうやってるのかよくわからない」とか「なんでできるの」とか、それはそれはよく言われますが、「他の事業のように条件を整えればできるのは分かる、でも、そうでなくては本当にできないのか」と開き直って、とにかく自分たちで考え、試し、その都度学習しながら運営しています。
まあ、本当に開き直っているとしか言いようがないかもしれません。

とはいえ、2年間やってみて「できることはできる」というのは分かってきたのですが、やっぱりできることに限りがあることも見えてきたりしています。
「そりゃそうだよ」と思われるかもしれませんが、それはそれで2年間かけてみんなで学んだことだし、2年前には知らなかった町のこと、思いもよらなかった事態、協力してくれる方々の登場、自分たちの状況の変化などなど様々な要因があって、やりたいことが増えたり変わったりしてきた結果です。
2年前に「こうしないとできない」と決め込んで構えていたら、逆に限界を感じることはなかったかもしれませんし、そもそも続いていなかったかもしれません。
何より私たち自身がこんなに一生懸命にならなかった気がします。逆に。

別に既存の方法を拒絶しているわけではありません。多分、自分たちの可能性を自分たちに合ったかたちで保持していようとしているだけです。
なので、そのために既存の方法がベターだと判断することがあればそのようにするでしょう。
そのときもやっぱり自分たちで考えるだけ考えて、開き直って選択するのだと思います。



そんなわけでギンガクはこれからも試行錯誤しながら続いていきます。
ぜひ今後もご注目ください。